OK-bokujyoのブログ

VWについて国内ではあまり知られていない情報を提供します。

We connect Goのチャレンジって何?

2008年から2020年に新車として販売されたVW車は、Data Plugを使えばBluetoothで接続されたConnected Carとなって、使用情報をスマホで分析できる様になることはすでに説明した。

具体的には次の8種類の機能が使えるようになる。

1) My  Volkswagen 登録情報

2) 現在の車輌の駐車位置

3)前回の走行(走行の地図と距離が表示される)

4)前回のドライビングスタイル(エンジン回転数、ブレーキ、加速、速度、クーラント温度から運転の成績がつけられる。)

5)統計(data plug装着後の累積走行距離、累積運転時間、給油量/コスト、日中運転時間/夜間運転時間等)

6)前回の給油情報 給油スタンド名や住所も記載可能。

7)進行中のチャレンジ (安全運転やエコ運転にチャレンジすることが可能。)

8)自分のVW正規ディーラー

すでに一度チャレンジについても少し説明したが、もう少し細かく説明しよう。

チャレンジには、距離、スキル、発見、環境、時間、ボーナスというカテゴリーがあり、安全運転をしたり目標が達成できればポイントがもらえる。但し新たなチャレンジをするためには、その貯まったポイントを使わないといけない。言い換えるとポイントが貯まらなければ新たなチャレンジができないということになる。私も初めてからまだ1ヶ月程度なので、達成できたチャレンジもそれほど多くはないが、ドイツ人がよく考えてゲームを作るとこういうふうになるんだと感心する。

そもそもチャレンジとは何かというと、自分がエコ運転ができているのか、安全運転ができているのかを利用状況に基づいたデータで分析するものである。目標を持った運転をすることで、その目標が達成できた時に得られる満足感だけでなく、自分でエコ運転、安全運転をすることで、これまでの自分の運転で悪かった点を発見し、運転技術を磨いていくことにもつながるセルフラーニング機能である。

具体的なチャレンジの例として、まず「長時間ドライバー」というチャレンジを説明しよう。50km以上の運転を5回すれば長時間ドライバーというトロフィーがもらえ、500ポイント獲得できる。チャレンジをすると決めてから50km以上の運転を5回するだけである。以下がそのトロフィーを獲得した時の画面。なんのことはないが何故かトロフィーをもらうと嬉しくなる。
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次はブルジュハリファというチャレンジである。標高差828m以上の移動をするとブルジュハリファのトロフィーと828ポイントを得ることができる。ブルジュハリファとは、ドバイにある世界一高い超高層ビルでその高さが828mというのが背景にある。

ブルジュハリファにチャレンジするためには、上海中心(上海タワー)というチャレンジをクリアしなくてはならない。上海中心はブルジュハリファに次ぐ超高層ビルで632mの高さがある。すでにお分かりと思うが、このトロフィーを獲得するためには、標高差632m以上の移動が必要である。

このようなチャレンジが出来るのは、2008年以降のVW車には、標高を確認する機能がついているためである。例えば山中湖の標高は約980mなので、横浜から山中湖に2回通えば、上海中心とブルジュハリファのトロフィーの両方が獲得できる。

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Up!というチャレンジもある。30リットル以上を給油するとUp!のタイトルと500ポイントを得ることができる。Upの燃料タンクは35リットルらしい。
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給油の記録ももちろんできる。どこで給油したのか給油量、値段を入れると、その時の累計走行距離やリッター当たりの価格がデータ転送される。
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運転技術を上達させるスキルのチャレンジも面白い。

We connect Goには前回のドライビングスタイル(エンジン回転数、ブレーキ、加速、速度、クーラント温度)が記録として残るため運転の成績がつけられる。それぞれが100点満点で評価されるが、例えば、エンジン回転数は2000回転以下が望ましいとされているが、上りがあったり、下りでエンジンブレーキを使うとすぐに2000回転を超えてしまう。そのため、100点を出すのは難しい。但し気をつけて運転すれば、95点以上ならそれほど難しくはない。

まだ獲得できていないが、今、エンジン回転の王者というチャレンジに挑戦中である。

このチャレンジは、区間として10 km以上の運転をエンジン回転数:2,000 rpm以下で5回走行すれば達成可能というものである。

街中を10km程度2000回転以下で走ることは、それほど困難ではないが、結果的に穏やかな運転となる。今までは回転数をレッドゾーンに入れてはいけないという程度でしかタコメーターを見たことがなかったが、意図的に2000回転以下の運転をして、穏やかな運転を体で覚えることは1つの運転技術だと思える様になった。

このチャレンジは本国ドイツと米国のVWユーザーの間で流行っているようである。

新たなチャレンジができる様になって、それが面白ければ、また記載しようと思う。